2025年7月28日、広末涼子さん事故の実況見分で新東名高速の上り2時間通行止めが実施されました。新東名の森掛川インターチェンジ〜島田金谷インターチェンジの上りが午前11時から午後1時まで約2時間通行止めになりました。
発端の事件について なんで実況見分?
2025年4月に静岡県掛川市の新東名高速道路で俳優の広末涼子さんが運転する乗用車が大型トレーラーに追突した事故を巡り、警察は7月28日午前、本人立ち会いのもと実況見分を行いました。この事故は4月7日、掛川市の新東名高速道路・粟ケ岳トンネル内で、広末さんが運転する乗用車が大型トレーラーに追突し、乗用車に同乗していた男性が骨折していたことが分かっています。
実況見分による具体的影響ですが、通行止めの詳細は以下のようになっています。
- 区間 森掛川IC~島田金谷IC(上り線)
- 時間 午前11時~午後1時(2時間)
- 目的 広末さん立ち会いのもと、事故を起こしたトンネルでも実況見分を行い、当時のくわしい状況などを調べた
実況見分は、同乗の男性と運転を交代した浜松サービスエリア(SA、浜松市)から始まり、広末さんは捜査車両に乗ったまま窓を開けて対応。捜査員が当日の状況を聞き取ったり、写真撮影したりした。その後、事故現場の粟ヶ岳トンネルへ向かった。
経済損失の詳細試算
全国の渋滞損失の実態
2015年に国土交通省道路局が発表した資料によると、ひとりあたりの移動乗車時間100時間に対し、渋滞によって失われた時間(渋滞損失時間)はなんと4割にあたる40時間となっています。これは約280万人分の労働力に匹敵し、約12兆円の損失にあたるという試算もあり、年間12兆円という巨額の経済損失が交通渋滞によって発生していることを意味し、1日あたりでは約329億円の損失となります。
新東名高速道路の重要性
区間別に見ると横浜町田ICから厚木ICまでが126,614台(前年度比98.9%)で最大であるという東名高速道路のデータから、新東名についても相当な交通量があることが推測されます。
実際の経済損失計算
影響車両数の算定
- 新東名該当区間の時間当たり交通量: 約3,300台
- 2時間通行止めによる影響車両: 6,600台
- 迂回路での追加影響車両: 約2,000台
- 総影響車両数: 約8,600台
損失計算の3つのアプローチ
上記前提で考えたときに、算出方法は全体に時間価値をかけたものだったり、商用と常用で少し価値を変えてみたり、経済活動をおおよそで計算したりできそうですが、いかがでしょう。
方法1:車両遅延コスト分析
- 影響車両8,600台 × 平均遅延2時間 × 時間価値3,000円 = 5,160万円
方法2:車種別影響分析
- 商用車両(30%):2,580台 × 12,000円 = 3,096万円
- 乗用車(70%):6,020台 × 4,000円 = 2,408万円
- 小計: 5,504万円
方法3:経済活動影響分析
- 物流遅延: 2,500万円(配送スケジュール影響)
- ビジネス機会損失: 1,500万円(会議遅延、商談延期等)
- 個人時間価値: 2,000万円(通勤・通学・私用移動)
- 小計: 6,000万円
追加的経済影響
このほか、これに伴ってその他コストの影響が出る可能性があります。
- 燃料費追加負担: 400万円(迂回路利用)
- 観光業への影響: 300万円(観光バス遅延など)
- 地域経済への波及: 200万円(小売・サービス業への間接影響)
- 追加コスト合計: 900万円
総合的な経済損失はおおよそ6,500万円くらい?
まとめると以下のようになります。あくまでもおおよそですので、もっと詳細に計算したい場合はリンクを参照してください。