クルマと年収

【リアル試算】ランドローバー・ディフェンダー110の維持費は?1kmあたり147円の現実 2025年

クルマと年収

「いつかはディフェンダー」──そう憧れる方は少なくないはずです。「いつかはクラウン」ならぬ、憧れの車となったディフェンダー。無骨でクラシック、それでいて現代的な装備と存在感をあわせ持つこの一台は、まさに“男の夢”といってもいいでしょう。しかし、購入を真剣に検討する段階で、誰もが直面するのが「維持費ってどのくらいかかるの?」という疑問です。

本記事では、ディフェンダー110を10年間・10万km使ったときの実質コストを、できるだけリアルに試算します。
「かっこよさ」だけでは済まされない現実も、しっかり数字で見ていきましょう。

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ディフェンダー購入の想定条件

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今回のシミュレーションでは、以下の前提で計算しています。保険料等は安くなる場合もあるので具体的な試算は一括見積もりサイトなどを使うと便利です。

  • 新車購入価格:1,000万円
  • 保有期間:10年
  • 走行距離:10万km(年1万kmペース)
  • 10年後の下取り価格(残価):300万円
  • 燃費:7km/L(ディーゼルモデル)
  • 軽油価格:160円/L
  • 東京都内で駐車場を借りる想定

維持費一覧:1kmあたりのコストを試算

以下の表は、10年間の合計費用と、それを1kmあたりに換算した値です。

費用項目総額(10年)1kmあたり内容
減価償却700万円70円/km購入−売却
燃料費約229万円22.9円/km軽油160円/L、燃費7km/L
保険約100万円10円/km年10万円前後
整備・消耗品約150万円15円/kmタイヤ、バッテリー、オイル等
税金約50万円5円/km自動車税+重量税
駐車場約240万円24円/km月2万円想定
合計1,469万円146.9円/km

つまり、1km運転するたびに約147円が消えていくというのが、この車のリアルです。

年間・月間で考えると?

年間1万km乗ると仮定すると、以下のような金額になります。

  • 年間:147円 × 10,000km = 約147万円
  • 月間:147万円 ÷ 12ヶ月 ≒ 約12.3万円
  • 1日あたり:約4000円(毎日乗る場合)

単純な移動コストとして考えると、高速バスや新幹線より高いレベルです。たとえば、新幹線で東京から大阪(新大阪駅)まで約552.6kmで、運賃は13,870円ですので、1km移動するのに25円かかる計算です。
しかし、これは「所有する喜び」や「趣味としての価値」を含んでいませんし、1名だけ移動する場合や複数名で移動する場合、駅が目的地ではない場合はそこからのレンタカーなどを考慮する必要がありますので、利用の仕方により考え方もさまざまになってきます。

ディフェンダーを買う人の年収は?

正確な統計データは存在しませんが、実質コストを加味して考えると、年収800〜1500万円層がボリュームゾーンだと推定されます。

  • キャッシュで購入+年間150万円の維持費 → 可処分所得に余裕が必要
  • 法人契約やリースを使った節税利用も多い

つまり、趣味での所有を楽しめるのは「高年収+車好き」の人たちというのが実態です。

結論:「夢」は維持費とセットで現実に

ディフェンダー110は魅力的なクルマです。
しかし、その維持には、10年間で約1,500万円が必要になります。

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この金額は、普通車2台分以上ですよ。
ただ「人生に一度の贅沢」として覚悟して購入する分には、所有する喜びは十分に得られるでしょう。

しかし、「何となく憧れ」で手を出すには少々リスキー。
本記事の試算を通じて、自分のライフスタイルと財務状況に見合った選択をしましょう。

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